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200年使えない家は建ててはいけない!?
住宅は200年立ち続けて当たり前だったのです。
長期優良住宅や高耐震性能、住宅の性能が広くアピールされていますが、住宅の品質は江戸時代や明治時代の建築物と比較して進化しているといえるのでしょうか?
私は、昔の建物を視て回ることを趣味としてますが、昔の建築物は100年200年使われている物が珍しくないのではないかと思っています。
少なくても20年や30年で建て替るものではなかったと想像しています。
一方、現建築基準法の中で施工された住宅では、30年足らずで床や壁や天井の痛みが激しくなります。外壁や屋根も大規模な改修が必要になります。
改修の規模をお伝えするとそれほどの金額がかかるのであれば建て替えたほうが経済的だという理由で建て替えに話が進みます。
数年前フランスのトゥールズからスペインのバルセロナまで国道沿いを車で走るツアーに出かけました。1000Kmにも及ぶ弾丸ツアーだったのですが目的の一つはその間で新築住宅の建築現場がどのくらいあるかを確認に行ったのでした。
おそらく日本で同じ事を行ったならば数百件の現場を目の当たりにすることでしょう。結果はわずか2件でした。
300年を越え先祖から受け継がれた古い建物を大切に使い続けるヨーロッパの文化を感じる旅になりました。
私は実は感じています。日本もきっと同じだったのだと。
私は、使い捨ての建築文化を終わらせたいと思っています。